書籍「イシューからはじめよ」について

Stay hungry. Stay foolish. Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.

書籍「イシューからはじめよ」について

はじめに

 私は、日々、プロジェクトを回すことだけに集中し、タスクに追われて、タスクをこなすだけになっている。
 何が、今、本当に取り組むべき課題なのか考えずに、大量にタスクをこなすことで成果を求めたり、重要度の低いタスクを大量にこなすことに繋がっていることが問題である。
 そんな時に、本書の「イシューからはじめよ」は、本当に取り組むべき課題を定めてくれるきっかけになる書籍だと思い読むことにした。

概要

 本性は、生産性を高めるためには、本当に取り組むべき課題(イシュー)を設定することが重要だと説明されている。イシューの重要性や見つけ方、見極め方、絞り込み方、そして、仮説立てるうえで大切にすべきこと。最後に聞き手に力強くメッセージを伝えられる成果物を作成することについて説明されている。

内容

私が重要だと思った観点に絞り、私の言葉で書いているため、書籍の内容が気になる方は是非読んでいただきたい。

1.本当に取り組むべきイシュー(課題)とは

 本当に取り組むべき課題(イシュー)とは、知的生産活動のゴールである。
 本当に取り組むべきイシューは、解を出すことで今後の検討や変化が生まれるものである。

2.取り組むべきイシューを見極める

 取り組むべきイシューを見極める方法は、「 何に答えをだす必要があるかという議論からはじめ、そのためには何を解にする必要があるのか 」を考えることである。

3.イシューが見つけられない場合

 イシューを見つけるために、まず、すべきことはイシューを認識することである。イシューを認識するには、言語化することが重要で、主語や動詞を入れて、どこをめざすべきか、何を行うべきか、どう行うべきかを言語化する。
 イシューが見つからない時のアプローチは、3つの方法がある。

  1. 変数を削る。
  2. 視覚化する。
  3. 最終形からたどる

 最終形からたどる際のコツは、「SoWhat:だから何」と繰り返すことで より具体的にイシューとして磨かれる。

5.イシューが絞り込めない場合

 イシューが絞り込めない場合は、上司に確認することで絞り込める。上司は全体的を俯瞰して、何が重要なイシューなのか絞り込むことに役立つ。

4.イシューは常に立ち返って考える

 一見、イシューに見えても「本当に今それに答えを出さなくてはならないのか」、「本当にそこから答えをだすべきなのか」と立ち返って考える。

6.情報収集で重要なこととは

 仮説を立てる際に情報収集で重要なことは、素早く大枠のデータを集めて流れや構造、肌感覚を覚えることである。
 構造を理解するには、異なる2つの情報の共通点や関係性、グルーピング、ルールを見つけることである。
 肌感覚を持つためには、現場の生の一次情報を大切にする。
 情報は集めすぎると自分の意見がなくなり、生み出される新しいアイデアがなくなる。
 常に常識を疑い、常識にとらわれないことが重要である。

7.知的生産性の段取りとは

 仕事を進めるうえで、できる限り先のトラブルになりそうな部分を見つけ出し、さばくことが重要である。
 トラブルになりそうな部分は、早期に着手しするなど対策することで、全体的にスピードを落とさず障害をさばくことができる。
 時間をかけても自分の知識や技術で埒が明かないときは、人に聞くことが重要である。経験者に聞くことで時間をかけずにアイデアや解決方法を知ることができる。

8.成果物の重要なこととは

 最後に、自分の生み出した成果を、人に力強く伝わるようにまとめることが重要である。論理構成や流れの確認、エレベータテストを実施することで、端的に重要な部分を説明することができる。
 そして、生み出された成果で、変化を起こし人に喜んでもらえることが一番の報酬となる。

私が思う著者が伝えたいことは

 仕事をする上で最も重要なことは、大量の仕事に取り組むのではなく本当に取り組むべき課題(イシュー)を見極めることである。
 また、仮説を立てるうえで重要なのは常に常識を疑うこと。そして、情報は集めすぎず、また、現場の1次情報を大切にすることで、自分の新しいアイデアが生まれる。

私が取り組むべきこと

 自分の有限な時間を無駄にしないためにも、今組織やクライアントの中で本当に取り組むべき課題を見極め、自分の強みを生かした課題を設定し取り組むことである。
 取り組むイシューは、上司や同僚と共有して、常に「何に答えをだすべきなのか」をブレずに活動し続けることが重要である。

さいごに

 この本は、日々、大量の仕事に追われ、ただこなすだけに陥る人にとって、生産性を高めるために必要な考え方を教えてくれる本でした。限りある時間を有益に生かしていきたいですね。では!


 

付録:作業ノート

イシューとは

1.本当にバリューのある仕事をして世の中に意味のあるインパクトを与えようとするなら、あるいは本当にお金を稼ごうとするなら「イシュー度」が大切である。

2.プロフェッショナルにとってバリューのある仕事とは何かと考えてみた場合、バリューの本質は『イシュー度』と『解の質』である。イシュー度とは、 自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要の高さである。解の質は、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合いのことである。

3.一心不乱に大量の仕事をして成果を求めようとしてもイシュー度が低い問題をどれだけたくさん取り組んで必死に解を出しても、最終的なバリューは上がらず疲弊するだけとなる。もし人並外れた体力と根性の持ち主でリーダーになったとしても、イシューの見極めができないためリーダーとして大成できない。

4.知的な生産活動の目的地となるものがイシュー

5.良いイシューは、本質的な選択肢である。答えが出るとそれから先の検討課題に大きく影響を与える。

6.いきなり「イシュー(の見極め)からはじめる」ことが極意だ。つまり、「何に答えをだす必要があるかという議論からはじめ、そのためには何を解にする必要があるのか」という流れで分析を設計していく。分析結果が想定と異なっていたとしても、それは意味あるアウトプットになる確率が高い。「そこから先の検討に大きく影響を与える」に答えが出ればビジネスでも研究でも明らかな進歩となるからだ。

7.イシューに答えを出す。必要な情報・分析すべきことが分かる。分析結果の解釈が明確になる。

6.「何に答えをだすべきなのか」についてぶれることなく活動に取り組むことがカギ。

8.何はともあれ「言葉にする」ことが重要。
 言葉にするポイントは、主語と動詞を入れる。
 「WHY」より「WHERE:どこをめざすべきか」「WHAT:何を行うべきか」「HOW:どうおこなうべきか」にする。

9.イシューが見つからない時のアプローチは、変数を削る。視覚化する。最終形からたどる。
 SoWhatを繰り返す。極端な事例を考える。SoWhatを繰り返すと仮説がより具体的になることで検証すべきイシューが磨かれる
 重要な変数に極端な値を振ってみると要素の動きがカギになるのか見えてくる。

10.最初の段階で、テーマの整理で止めるのではなく強引でも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心である。

11.イシュー見極めにおける理想は、自分の手法ならば答えを出せると感じる視覚的なイシューを発見すること。

12.一見イシューに見えても本当に今それに答えを出さなくてはならないのか」「本当にそこから答えをだすべきなのか」と立ち返って考える。

13.大量の問題の中で、いきなり核となるイシューに絞り込むことができない場合は、上司に確認することで簡単に素早く10分の1程度に絞り込むことができる。

14.イシューからはじめるアプローチを素早く回し、何回転させることが重要である。

仮説を立てるためには

1.仮説を立てるには、時間をかけすぎずに大枠の情報を集め、対象の実態についての肌感覚をもつ。ここまでは細かい数字よりも全体としての流れ・構造に着目する。

2.肌感覚を持つためには、現場の一次情報に触れることが重要。生のデータに触れることで肌感覚を覚えることができる。

3.構造的な理解には、4パターンあり2つの異なる既知の情報に共通性や関係性、グルーピング、ルールなどの関係性を見つけられた時に理解できる。

4.情報を集めいすぎない。大切な自分ならではの視点がゼロになってしまう。

5.業界内の競争関係など基本情報を抑える。

6.一般的に信じられている信念や前提を突き崩せないか常に考えるようにする。

7.常識にとらわれることで、新しい知恵が出にくくなってしまう。
 業界に精通した専門家をたくさん抱えているはずの一流の会社が高いフィーを払ってコンサルタントを雇うのは、自分帯は知りすぎているかゆえに、その世界のタブーやべき論に拘束されてしまい。新しい知恵が出にくくなっていることが大きな理由の一つとなる。

知的生産性における段取り

1.できる限り先に考えること、知的生産における段取りを考えることが重要。

2.正しくトラブルをさばくことが重要。トラブルが発生してもスピードを落とすことなく走り続けていくためには多少の障害物では転ばない工夫が必要。

3.重大なことにできる限りヘッジをかけておく、着手が早ければ想定より準備に時間がかかることも早期にわかり、これだけで大きく生産性が上がる。

4.自分の知識や技でらちが明かない場合は「人に聞くということが」重要である。経験がある人に話を聞けば、かなりの確率で打開策の知恵やアイデアを持っているもので、聞きまくれる相手がいるはスキルの一つ。

人に力強く伝わる形でまとめる

1.イシューに沿ったメッセージを人に力強く伝わる形でまとめる
 ストーリーラインを磨き込む。論理構造を確認するすっきりとした基本構造で整理されているか、次に、流れを磨く、流れやしまりが悪いことはないか。最後に、エレベータテストに備える、エレベータテストとはエレベータの中に役員と一緒になったときに少ない時間に結論を端的に説明できるかテストすることである。

2.一番の報酬とは、人から褒められることではなく、生み出した結果そのものが自分を支え励ましてくれ、確かに変化が起き、喜んでくれる人がいることが一番の報酬となる。